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Tuesday, 19 November 2019

Gully boy

お久しぶりです。皆様こんにちは。
オタクな友人の影響で、近頃私の週末はインド色に染まっております。
先日は話題の映画『ガリーボーイ』を鑑賞してきました。めちゃくちゃ面白かったので、ここにゆるりと綴ります。(※ネタバレ注意)


実在するインド人ラッパーの半生を描いた今作、スラム街で生まれ育った貧しくも才能溢れる青年が音楽の力で自己実現を叶えるサクセスストーリーです。最近観ていたガチのボリウッド映画とは一線を画し、謎のダンスシーンや漫画のようなトンデモ展開は一切なし。インドで生きるムスリムの宗教観や、貧困、家父長制における家庭内外での女性の地位などシリアスなテーマも含んでおり、割と対外的に作られている印象でした。真っ当な感想は大勢の方がすでに書いて下さっていると思うので割愛しますね(笑)

ストーリーも音楽も全てが素晴らしいんですが、なんといっても一番の魅力はヒロインのサフィーナちゃん!スーパーミラクル美人で賢くて普段は何でもそつなくこなせちゃうのに、彼氏のことになると頭に血が上って思わず浮気女の頭をビール瓶で殴っちゃう。え〜ギャップ萌えなんですけど〜。可愛すぎ〜。「それでも恋するバルセロナ」のペネロペを彷彿とさせますね。インド映画って基本的に女性が強くて好き!

なんちゅー可愛さやねん。
もはや私とは二足歩行という共通点しかない気がする。

そんなサフィーナちゃんの彼氏で主人公のムラドを演じるのは、今ボリウッドで最も高額ギャラを稼ぐといわれる人気俳優のランビール・シン。インド版ブラッドリー・クーパーといったところでしょうか。同級生と並ぶと明らかに1人だけ老けてるし、スラムで育ってる割には胸板の厚さが尋常じゃないけど、そこはインドの国土並みに広い心をもってスルーしましょう。
さらにムラドを取り巻く友人やラッパー仲間の脇役陣もすごくいい味出してます。カジュアルに車泥棒しちゃう手癖の悪い友人も、後半思わぬところで泣かしてくる。お、お前本当はイイ奴やん…と、ムラドと共に頬を濡らしました。この映画、他にも涙腺を刺激される場面がいっぱいあって、アイラインがばりばり剥がれるまで泣きました。暴力的で身勝手な父親には終始腹が立って仕方ないですが、同時に途方もなく悲しい人間でもあるんだよな。そんな複雑な親子関係も感動ポルノに陥ってなくてとても良いです。

そして当然ながら音楽がかっこいい。音楽によってムラドの日常が色付いていく過程がリアルに描かれています。私はフリースタイルダンジョンに密かに憧れていた程度の知識しかないんですけれども、これは観た後誰もがラップを口ずさみたくなる映画。埼玉生まれ、UKロック育ちも十分に楽しめました。(スベってるyo)ジョーカー然り、音楽が要の映画って心惹かれますよね。

映画館での私、気分はこんな感じでした。

音楽の偉大さを改めて実感。とは言え、映画館を出たあとはしばらくサフィーナちゃんの話しかしなかった友人とワタクシです。強い女の子見てスカっとしたい方はぜひ。

Wednesday, 28 November 2018

Jinkxyな日々

こんにちは。またまた久しぶりの更新となってしまいました。
今回は世界一ラヴリーなドラァグクイーン、Jinkx Monsoonたんのライブレポを皆様とシェアしたいと思います。


我らがJinkxたんと相方Major Scalesさまが新譜”The Ginger Snapped"を引っさげやって来たのは、イギリス南部に位置する海辺の街ブライトン!駅から少し離れた小劇場The Old Marketが本日の会場となります。劇場の雰囲気がまたいいんですわ。何よりスタッフの方々がスーパー親切。ブライトンだからなのか。

中には小洒落たバーも。

今回は多忙な日々に疲れ、心を病んだドラァグクイーン JinkxとカウンセラーのMajorという設定でストーリーが展開していきます。
オープニングナンバーは私のお気に入り、She Evil!間奏ではJinkxたんがブルーのナース服からシースルーガウンへの生着替えを披露。あぁ美しさの極みです。今日もコルセットでばっちり腰を絞りまくっています。ゴージャスな衣装に身を包み、Majorと共に歌とダンスとトークで会場を盛り上げます。今回全編を通して思ったのはやはりCDより断然生が良いということ!Jinkxたんのパワフルで伸びやかな歌声に痺れました。

Majorに手伝ってもらい服をぬぎぬぎ

ヒューヒュー!
一気にテンションが上がる客席。

ゴージャスJinkxたんの完成!!!

さらに、才能溢れるJinkxたんはRPDRを代表するコメディクイーンの1人でもあります。MCではアドリブでお客さんをいじり倒し客席を大いに沸かせておりました。(ブライトンのお客さんは沸点が低いのか?と思う程に。笑)初日は特にクセの強いマダムが最前列に座ってらして、笑い声をあげるたびJinkxたんもたまらず苦笑い。
さらに、ドラァグ界のNo.1コメディアン、ビアンカの名を耳にしたJinkxたんが動揺して口に含んだ水を噴き出す場面があるのですが、私は割とステージに近い席に座っていたため幸運にもそれを顔面に浴びることに。めちゃくちゃびっくりして声をあげてしまったけれど、ありがたいと思って化粧水代わりに肌にすり込みました(皆さん、どうか引かないでw)ショーの後にtwitterに「びっくりさせてごめんなさい、どうか私を嫌いにならないで」とお詫びのコメントを添えていたJinkxたん、スウィート過ぎるやろ!

色っぽく歌い上げるCartoons and vodka

またジョークを交えながらも、LGBTを含む現代社会が抱える問題に言及する場面も。人生色々なんだから無理して笑顔を作るより自分の気持ちに正直でいることの方が大切よ、と優しさの滲む言葉で締めくくりました。泣いたよねー。

Imperfection is beauty、良い言葉よね。

笑わされたり、涙腺刺激されたり、水かけられたりと予想以上に内容盛りだくさんだったショーもあっという間に終幕。その後は余韻に浸る間もなく、緊張感MAXで初のM&Gに挑みます。順番を待つ間の私は、路上にいたら警察に職質されるレベルで挙動不審でした。

そしていよいよ、愛するJinkxたんとご対面。Jinkxたんは会って早々、ヘラヘラしながら近づくおかしなアジア人を力いっぱい抱きしめてくれました。私もコルセットの上からしっかりと抱きしめ返します。嬉し過ぎて失神しそうなのを必死に堪えながら、準備して来た似顔絵とファンレターを渡しました。緊張して断片的な記憶しかないのですが、今宿泊しているAirBnBの部屋の壁に絵画がたくさん飾ってるからこれもそこに加えるねと言ってくれました。え、他人の家なのにそんなことしていいの?と内心思いましたが、とりあえず幸せでした。私の名前を覚えようと、何度も聞き返してくれたのも涙が出るほど嬉しかった(私の名前は英語圏の人には発音しづらいのでスルーされることが多い。)
写真を撮って、更にハグをしまくって最後に持参した写真集にサインを頂きました。すると、著者の方がたまたま本日のショーに来ているとのことで、その方を紹介してもらえることに。これまた気さくでとても謙虚な方でした。
ああああ今日1日で憧れの人に2人も会えるなんて。幸せ過ぎて怖い!!!嬉しさと興奮が入り交じり、自分がどんな状態だったか全然覚えていません。とりあえず駅まで歌いながら帰ったことだけは覚えている(笑)シャイ検定1級の私はこういう一発勝負の場がとても苦手で、厚かましい態度をとっていたんじゃないか、もっと気の利いた返しができたはずなのになどと後悔を残しやすいんですが(そして一週間は引きずるw)、今は全て忘れて全力で幸せを噛み締めます。

似顔絵に寄せて表情を作ってくれた心優しきjinkxたん。きゃわわ。

17年ぶりくらいにガチなファンレターを書きました(笑)

また近いうちに会えますように。どうか日本にも来てね。
それでは皆さん、ご一緒に!WATER OFF A DUCK’S BACK!!!

ブライトンはいつ行っても良い街です。

Sunday, 20 August 2017

魅惑のジーザスナイト

やっだ、あたしったらブログさぼりすぎー。
皆さん、こんにちは。
なんとかロンドンにしがみついております、私です。

つい先日まで親友が日本から遊びに来てくれていたので、束の間の二人暮らしでたっぷり英気を養いました。自炊の日本食が充実していてほとんど外食しなかった出不精なワタクシたち。煮物最高ー。

友人滞在中は舞台三昧でヒーハーしておりましたが、中でも特に印象深かった舞台をご紹介。こちらは、リージェンツパーク内の野外シアターで観劇した”Jesus Christ Superstar”です。JCSの舞台は劇団四季狂い時代に何度も観た、とても思入れの深いミュージカル。オペラ座やキャッツを手掛けるロイロイが20歳の頃に作った舞台です。いやー才能ある人は違うよね。




前から2列目を陣取る謎のアジア人二人組(観光客は少ない印象でした)は、緊張?で開演までこれ以上ないくらいのそわそわっぷりでした。そして、お馴染みのギターリフで開演。群衆登場シーンのダンスから心を鷲掴みにされました。ロックミュージカルなだけあって、衣装はストリートよりのモダンなスウェットスタイル。ジーザスは2ブロックの似合うヒップスター系男子で、歌唱力はもちろん、歌い出しのグルーヴ感がたまらなくセクシーでした。さすが世界のカリスマ〜。私も弟子にして〜。対してユダを演じたのは、ソウルフルかつ伸びやかな歌声の黒人青年(モータウンみたいな髪型がso cute)いやーこの対比がね。いいんですわ。ムーディーな色気で群衆を率いるジーザスと魂の叫びで愛を乞うユダ。完成された世界観に初っぱなから涙が出ました。

個人的に一番楽しみにしていた司祭ズも最高の仕上がりでした。アンナスの小物感がたまらなく好きで、舞台の後方に捌けてからもずっと目で追ってたくらい。終始にやにやが止まらず、連行シーン(アンナスがしたり顔でシンバルを叩く)では大声出して笑ってしまったほど、彼にはアンナスが完全に憑依してました。さすがプロ。司祭ズの持ち歌である”Jesus must die”は出だし部分のアンナスの高音パートが再重要ポイントなのですが、今回のは今まで聴いた中でも群を抜いて素晴らしかった!!!完全にB系なマッチョカヤパも良い存在感でした。途中”皆でカヤパの家に行きましょう〜”って感じの歌詞が入るんですが、アンナスの企画で司祭ズ飲み会とかしててほしいなと無駄な妄想が広がりました。

駅前で路上ライブをやってそうなストリート感満載のマリア、ゲッセマネのマイクパフォーマンス、革ジャンで乗り込んでくるピラト、ジーザスを囲んでモッシュする群衆。むむむ何だろう、この既視感って思ったら、あれ、これフェスじゃねえかって。私たち気付いちゃいました。そう、これ夏のJCSフェスです。ジーザスが「今日は皆来てくれてありがとーっ。次が最後の曲になります!」つってスポットライトを背に浴びながらマイク倒してシャウトすんの。これがまたいいタイミングで日が落ちるんだわ。出た出た、安定の野外マジック。日没まで計算され尽くされた隙のない演出。最高か。何だこれ。

ここまで大分褒めちぎってきたけれど、まだまだあります(笑)
続きましては、本日のヘッドライナー、ヘロデ王さんです!!!ヘロデの登場に全部持っていかれました!罪な奴だよ!これから観る人のネタバレになるといけないので、詳細は避けますが、イメージはクラウス・ノミmeetsドラァグクイーン!なんてアクの強い組み合わせ!いやー参りました!これまで、劇団四季の新旧ジャポネスク、エルサレムバージョン、オリジナル映画版と何パターンか観てきましたが、今回のヘロデのインパクトは断トツトップ。ジーザスが処刑されるかどうかのかなりシリアスな場面にとんでもないものぶち込んできやがったなという印象。振り切れてます。潔い!ヘロデはこうでなくちゃ。あまりの衝撃に、終演後ヘロデ役の俳優さんのインスタを光の速さでフォローしました。

クラウス・ノミ
meets

ドラァグクイーン

熱き舞台をありがとうございました。総じて最the高!!久々に血がたぎるのを感じました。あぁやっぱり私はJCSが好き。ロンドンで一番心痺れる体験をした夜でした。あたし...思い切ってロンドンに来て良かった…。(←)

P.S. 調子に乗って歌って踊りながら帰ったら、定期を落としました(翌朝玄関先で無事発見)ヘロデのモノマネもほどほどにね。

Tuesday, 1 November 2016

Me and Earl and the Dying girl

友人おすすめの『ぼくとアールと彼女のさよなら』を鑑賞。



え、何これ、ものすごく良い映画なんですけど!しょーもないフランス映画ばかり観てささくれ立っていた私の心に、潤いと感動を与えてくれました(笑)

リア充にもオタクにも馴染めず、無難に高校生活をやり過ごそうと目論む冴えない青年が主人公。この辺りの設定がウォールフラワーを彷彿とさせますね(これまた傑作)。この手の映画を観るたびに、アメリカに生まれなくて良かったと心の底から思います。プロムなんてあったら、私絶対豚の血を浴びせられていた側の人間だわ〜(笑)

物語は主人公グレッグと親友のアール、そして原題でいうところの”死にかけの女の子”レイチェルの3人を軸にして進んでゆきます。空気感は似ているけれど、よくあるサブカル系青春映画とはひと味違う今作。恋だとか友情だとか、ありふれた言葉で線引きしない彼らの曖昧な関係性が私は好きでした。大切に想う人がいる。もうそれだけで十分じゃない。肥大化した自意識を持て余す、スーパーこじらせ女子のワタクシの心も浄化されたような気分です(笑)穏やかに、そして余白をもって展開するストーリーが、teen spiritのもどかしさと相まって妙に心地よかったです。

センスもクオリティもぐずぐずのパロディ映画を作り続けるグレッグとアール。謎多きアールの曲者感ったらないよ。こいつおっぱいのことしか考えてないやんけ!と思いきや、意外と核心を突いてくる発言が多くて途中何度か泣かされました。目は死んでるけど、いい奴。自分たちも意識しないような心の奥底で、二人はちゃんと繋がっているんです。思い出しただけで涙出そう。←
タトゥーまみれの社会の先生もとても素敵でした(ウォールフラワーでいうところのポール・ラッドね!)。主人公が一番辛い時にかけた先生の言葉が胸に浸みます。私も辛くなったら思い出すことにしよう。

↑二人のパロディ作品。手描きのジャケットはなかなかおしゃれ。


余談ですが、この映画は未公開シーンも見逃せません。本編に入れ込むか最後の最後まで悩んだという監督の言葉通り、どのシーンも印象的で、主人公を演じるトーマス・マンの演技力が際立ちます。そんなわけで、特典映像は監督のコメンタリー付きで見ることをおすすめします。

なんでもないようなことが〜幸せだったと思う〜♪
ロードの歌詞を思い起こさせるような(喩えが良くないかw)、何気ない日々の中で育まれる幸せのかたちを見た気がしました。これから観る方はハンカチのご用意を忘れずに!

Friday, 7 October 2016

Eight days a week

Eight days a weekを観てきました。
今回もビートルマニアの相棒と参戦。私たちは4人を愛するあまり素直な見方ができなくなってしまったのでしょうか。ポップコーン片手に大声で笑い、ツッコみながら観たい類の映画でした。(実際にはとても静かに観ていた)

モップ頭を振り乱してドラムを叩くリンゴちゃん、ファンサの鬼にして過剰演出気味のポール、360°男前の隙のないジョージ、そしてどっしり構えた田舎のおっさん風ジョン。

キターーー!!
これぞ鉄板のビートルズフォーメーション!待ってました!思わず友人を顔と見合わせて、込み上げる笑いを静かに抑えました。
特にジョンがね。いいんですよ。仁王立ちで上下運動しながらリズムを刻む笑顔の彼、あか抜けないにも程がある。うふふ。皆さま、あの偉大なジョン・レノンにもこんなに愛らしい時代があったのですよ。

↑向かって右端のどっしりジョン。

今作はコンサートツアーを軸にしたドキュメンタリー作品ということで、アイドル時代の若くてやんちゃな頃の4人がたっぷり見られます。ヤァヤァヤァ!ってやつね。記者会見での生意気な発言やおどけてカメラに写り込む姿等々、どこを切り取ってもただひたすらに愛しい彼ら。全編に渡って母のような気持ちで観ていました。何より、4人の絆の深さを改めて実感することができて嬉しかったです。皆から愛される(いじられキャラの)リンゴちゃんが、実はメンバーのことを”3人の弟ができたみたい”と語っていたところにキュンとしました♡(ああ見えても最年長なので)
屋上ライブで締めくくるあたりがロン・ハワード監督のセンスの良さを感じさせますね。ファンにはたまらないとても粋な構成。その屋上ライブのシーンでは途中まで胸いっぱいで泣くのをこらえていたのに、リンゴちゃんがテカテカした真っ赤な婦人用レインコートみたいなのを着てドラム叩いてるのに気付いて、一気に感動が冷めました(笑)最後のライブそれ着て乗り切るの?って誰かつっこんであげて〜。

↑独特の質感を身にまとうリンゴ。

この映画を観ていると、想像を遥かに超える世界の熱狂っぷりにどん引きすると同時に、彼らを取り巻く環境がいかに危ういものであったかもうかがい知ることができます。コンサートを辞めようと言い出したのがジョージだったということにも超納得(劇中のインタビューでは特に後ろ向きのコメントが多くて、いかにもジョージらしいなと思いました。笑)全会一致で潔くステージを去ったあと、ファンの期待を易々と裏切るイメチェンをしてしまった4人がまた最高です。ついこの間までモップ頭で笑顔振りまいてたアイドルが、数年後白衣を着て肉片や赤子の人形に囲まれて爽やかに微笑んでいるんだもの。ファンだってそりゃ荒れますよ。さすがにレコードを燃やすのはどうかと思いますが。。。海外でよく見るあの光景って何なんですかね。
後期をライブ映像で振り返れないのは少し寂しい気もしますが、クリエイティブな彼らにとっては必要な決断だったのだと思います。俄然中期派の私はアイドルを卒業した後の曲の方が好きです。

感想はまとまりませんが、とにかく楽しい映画でした。←
映画の余韻に浸りながら公開に合わせて発売されたライブCDを聴きまくっています。これについてはまた別の機会に叫びたいと思います(笑)

Sunday, 18 September 2016

眠れる森の美女


マシューボーン大先生の”眠れる森の美女”を観に行ってまいりました。
いやー、最高に面白かった!!!
先月英国ロイヤルでバレエ観劇デビューをしたばかりですが、マシュボン版はまた違った味わいで。まるでミュージカル!歌わないけども!
豪華絢爛な舞台美術に色気がだだ漏れの悪魔、ゴシックファッションに身を包んだ妖精たち。目に映るもの全てがマシュボン色に染まっておりました!つまり、ゲイゲイしくて私好みってこと!(笑)最高傑作と謳われるだけあるわよ。あたし、もうブルーレイ買っちゃう!

吸血鬼やタイムトラベルなトンデモ展開も存分に楽しみましたが、個人的には妖精軍団のリーダー(厳密にいうと妖精王です。妖精王てw)を務める、ライラック伯爵に夢中でした(名前も素敵!)動きがとてもしなやかで繊細で、登場早々に目が釘付けでした。遠目から見ると”ギャラクシークエスト”に登場するサーミアン星人のマセザーを彷彿とさせる妙な既視感。
終演後、すっかり熱病にかかった私は彼のインスタにすっ飛んで光の速さでフォロー申請を送りました。キモヲタまっしぐらです。素顔を見たら、サーミアン星人には似ても似つかぬキュートな好青年であることが判明。なんか色々ごめんなさい(笑)


↑こちら中央がマセザー隊長。久々に見たけどこっちもなかなか可愛いね。

白鳥の湖でもありましたが、ナイトクラブでのセクシーダンスはマシューお決まりの演出なんですかね。今回もその辺りの振り付けがむちゃくちゃ好みでした。ダンスに関してはno知識なのですが、男性陣の骨盤をパン!と打つ仕草に毎回ぐっと来るということが分かりました。あれ、それってマジックマイクでよく見るやつか?w

あぁ楽しかった。できることなら今回の公演中にもう一度行きたい。
でもマーニーさんが妖精の日じゃなきゃ嫌。←

Tuesday, 2 August 2016

Amy

Amyを観てきました。
ロンドン公開時からほのかに気になっていた作品。友人に誘われて思いきって映画館へ足を運んでみました。
覚悟はしていたけれども、実際に映像で見るのはやっぱり辛い。"それでも夜は明ける"と同じくらい泣きました。。。後半は嗚咽を(タオルで押さえつけてw)我慢するのに必死でした。

中でも印象的だったのがトニー・ベネットとのデュエットシーン。そこには憧れのスターを目の前に、モジモジと恥じらうファンガールの彼女がいました。緊張からか普段どおりに歌えず何度も自分の歌声にダメ出しをするエイミーと、それを優しくフォローするトニーさんのやりとりがとても好きでした。トニーさんってばホント人間ができてる!超ド級の器の大きさ!あんな風に言ってもらえたら即嫁入り決意するよねって後で友人と熱っぽく語りました。(笑って流してね)
音楽と彼女の関係が常に純粋なものであったとの言葉どおり、音楽に対する誠実さと情熱が伝わってきた瞬間でもありました。特に思い入れの強かったジャズを”特権的な音楽”と語るエイミー。この表現好きです。そんな幸福なひとときがあったからこそ、その後彼女が辿る道を思うと残念でなりません。こんなにも才能に恵まれていたのに。

↑ここのシーンで多くの人が泣く。


パワフルで成熟した歌声とは裏腹に、素顔は多感で傷つきやすく、危なっかしいティーンガールのようだったエイミー。名声や人気、スターとして扱われることに戸惑いを感じていたなんて意外でした。この類の問題で躓くミュージシャンって結構多いよね。彼女の生い立ちや性格から、どうしてもカート・コバーンを思い出してしまってなんだかそれも辛かったんだよなぁ。離婚後しれっとメディアに登場して取材を受けるスーパークソ野郎の元夫には腹の底から怒りを覚えました。絵に描いたようなだめんずっぷり!だめんずっていう形容ではまだ足りないくらい。。。カート同様、パートナーに恵まれなかったのは大きかったですね(言ってしまった)

センセーショナルな内容ではありますが、エイミーの歌声(なんか音響にこだわって作ったらしいね!)はもちろんのこと、友人やマネージャーに見せた等身大の姿や、子供っぽく綴られた歌詞ノートなどは一見の価値あり。彼女の生きた太く短い人生は最高に強烈でした。観に行って良かったです!

Thursday, 19 May 2016

山猫



黒い眼帯姿のアラン・ドロンでお馴染みの、山猫を観てきました。4K完全復元版!
と聞いてもピンとこないけど、きっと何かがすごいんでしょう。フゥー!
ヴィスコンティmeetsドロンという極上の組み合わせに、心躍らせながら早起きして観に行きました。

いや〜、何ていうか、
長かった…(笑)
久々の3時間越えです。チケットを予約したときちょっと焦りました。延々と続く舞踏会シーンや会食シーンは、ヴィスコンティならではの演出が光る象徴的な場面ではあるんですが、現代のテンポの速い映画やドラマに慣れてしまっているワタクシには少しばかり辛いものがありました。贅沢ではあるんだけれども。
舞踏会シーンなんて全体の1/3を占めるというじゃないの!単調な長回しも演出の一部らしいんですけどね。編集が面倒くさかったわけではないのです(ディスってない、ディスってない)
この豪華絢爛な舞踏会シーンは映画史に残る伝説となっておりまして、自身も貴族の末裔であるヴィスコンティのこだわりが(引くくらい)詰まっています。自然光にこだわった彼が照明を使わず蝋燭の炎のみで撮影を行ったのは有名な話ですね。そのため会場は蒸し風呂と化し、出演者たちの汗は演出ではなく全てリアル。ご婦人方がすごい勢いで扇いでいるのが確認できます。アラン・ドロンも額の汗を拭き拭き、アンジェリカとイチャコラしていましたね。まー新鮮。エキストラも1/3が貴族階級出身の方々だそうで。もう究極のリアリズムです。ヴィスコンティ坊ちゃんお見事。

↑どこを切り取っても絵画のような美しさ。

でもって、主演のバート・ランカスターが魅せる魅せる。伯爵の悲哀に満ちた眼差しにはぐっとくるものがあります。透き通ったブルーアイズがとても美しい!最初はただの卑猥なじじいにしか見えなかったんですが(神父さまの視線があやしすぎるんだよ)、終焉に向かう貴族社会の虚しさを静かに、そして気品を持って演じています。展開に勢いがあるのは前半ですが、物語に深みが増すのは後半です。ま、ところどころ記憶が抜け落ちていて全体像がかなりぼやけているのですが(苦)この映画のテーマはあくまでもイタリア貴族にみる滅びの美学。アラン・ドロンにつられて勝手に恋愛映画を期待して観ると痛い目にあいます。私のように(笑)念願の眼帯姿は失神しかけるほど美しかったのですが、恋人役のアンジェリカが全然好きになれず、複雑な思いで最後まで見ていました。まぁそういう役どころなんだから仕方がない。

巨匠ヴィスコンティの美意識に触れた贅沢な時間でしたわー。ちょっと寝たけど。←