Sunday 20 August 2017

魅惑のジーザスナイト

やっだ、あたしったらブログさぼりすぎー。
皆さん、こんにちは。
なんとかロンドンにしがみついております、私です。

つい先日まで親友が日本から遊びに来てくれていたので、束の間の二人暮らしでたっぷり英気を養いました。自炊の日本食が充実していてほとんど外食しなかった出不精なワタクシたち。煮物最高ー。

友人滞在中は舞台三昧でヒーハーしておりましたが、中でも特に印象深かった舞台をご紹介。こちらは、リージェンツパーク内の野外シアターで観劇した”Jesus Christ Superstar”です。JCSの舞台は劇団四季狂い時代に何度も観た、とても思入れの深いミュージカル。オペラ座やキャッツを手掛けるロイロイが20歳の頃に作った舞台です。いやー才能ある人は違うよね。




前から2列目を陣取る謎のアジア人二人組(観光客は少ない印象でした)は、緊張?で開演までこれ以上ないくらいのそわそわっぷりでした。そして、お馴染みのギターリフで開演。群衆登場シーンのダンスから心を鷲掴みにされました。ロックミュージカルなだけあって、衣装はストリートよりのモダンなスウェットスタイル。ジーザスは2ブロックの似合うヒップスター系男子で、歌唱力はもちろん、歌い出しのグルーヴ感がたまらなくセクシーでした。さすが世界のカリスマ〜。私も弟子にして〜。対してユダを演じたのは、ソウルフルかつ伸びやかな歌声の黒人青年(モータウンみたいな髪型がso cute)いやーこの対比がね。いいんですわ。ムーディーな色気で群衆を率いるジーザスと魂の叫びで愛を乞うユダ。完成された世界観に初っぱなから涙が出ました。

個人的に一番楽しみにしていた司祭ズも最高の仕上がりでした。アンナスの小物感がたまらなく好きで、舞台の後方に捌けてからもずっと目で追ってたくらい。終始にやにやが止まらず、連行シーン(アンナスがしたり顔でシンバルを叩く)では大声出して笑ってしまったほど、彼にはアンナスが完全に憑依してました。さすがプロ。司祭ズの持ち歌である”Jesus must die”は出だし部分のアンナスの高音パートが再重要ポイントなのですが、今回のは今まで聴いた中でも群を抜いて素晴らしかった!!!完全にB系なマッチョカヤパも良い存在感でした。途中”皆でカヤパの家に行きましょう〜”って感じの歌詞が入るんですが、アンナスの企画で司祭ズ飲み会とかしててほしいなと無駄な妄想が広がりました。

駅前で路上ライブをやってそうなストリート感満載のマリア、ゲッセマネのマイクパフォーマンス、革ジャンで乗り込んでくるピラト、ジーザスを囲んでモッシュする群衆。むむむ何だろう、この既視感って思ったら、あれ、これフェスじゃねえかって。私たち気付いちゃいました。そう、これ夏のJCSフェスです。ジーザスが「今日は皆来てくれてありがとーっ。次が最後の曲になります!」つってスポットライトを背に浴びながらマイク倒してシャウトすんの。これがまたいいタイミングで日が落ちるんだわ。出た出た、安定の野外マジック。日没まで計算され尽くされた隙のない演出。最高か。何だこれ。

ここまで大分褒めちぎってきたけれど、まだまだあります(笑)
続きましては、本日のヘッドライナー、ヘロデ王さんです!!!ヘロデの登場に全部持っていかれました!罪な奴だよ!これから観る人のネタバレになるといけないので、詳細は避けますが、イメージはクラウス・ノミmeetsドラァグクイーン!なんてアクの強い組み合わせ!いやー参りました!これまで、劇団四季の新旧ジャポネスク、エルサレムバージョン、オリジナル映画版と何パターンか観てきましたが、今回のヘロデのインパクトは断トツトップ。ジーザスが処刑されるかどうかのかなりシリアスな場面にとんでもないものぶち込んできやがったなという印象。振り切れてます。潔い!ヘロデはこうでなくちゃ。あまりの衝撃に、終演後ヘロデ役の俳優さんのインスタを光の速さでフォローしました。

クラウス・ノミ
meets

ドラァグクイーン

熱き舞台をありがとうございました。総じて最the高!!久々に血がたぎるのを感じました。あぁやっぱり私はJCSが好き。ロンドンで一番心痺れる体験をした夜でした。あたし...思い切ってロンドンに来て良かった…。(←)

P.S. 調子に乗って歌って踊りながら帰ったら、定期を落としました(翌朝玄関先で無事発見)ヘロデのモノマネもほどほどにね。

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