今回もビートルマニアの相棒と参戦。私たちは4人を愛するあまり素直な見方ができなくなってしまったのでしょうか。ポップコーン片手に大声で笑い、ツッコみながら観たい類の映画でした。(実際にはとても静かに観ていた)
モップ頭を振り乱してドラムを叩くリンゴちゃん、ファンサの鬼にして過剰演出気味のポール、360°男前の隙のないジョージ、そしてどっしり構えた田舎のおっさん風ジョン。
キターーー!!
これぞ鉄板のビートルズフォーメーション!待ってました!思わず友人を顔と見合わせて、込み上げる笑いを静かに抑えました。
特にジョンがね。いいんですよ。仁王立ちで上下運動しながらリズムを刻む笑顔の彼、あか抜けないにも程がある。うふふ。皆さま、あの偉大なジョン・レノンにもこんなに愛らしい時代があったのですよ。
↑向かって右端のどっしりジョン。
今作はコンサートツアーを軸にしたドキュメンタリー作品ということで、アイドル時代の若くてやんちゃな頃の4人がたっぷり見られます。ヤァヤァヤァ!ってやつね。記者会見での生意気な発言やおどけてカメラに写り込む姿等々、どこを切り取ってもただひたすらに愛しい彼ら。全編に渡って母のような気持ちで観ていました。何より、4人の絆の深さを改めて実感することができて嬉しかったです。皆から愛される(いじられキャラの)リンゴちゃんが、実はメンバーのことを”3人の弟ができたみたい”と語っていたところにキュンとしました♡(ああ見えても最年長なので)
屋上ライブで締めくくるあたりがロン・ハワード監督のセンスの良さを感じさせますね。ファンにはたまらないとても粋な構成。その屋上ライブのシーンでは途中まで胸いっぱいで泣くのをこらえていたのに、リンゴちゃんがテカテカした真っ赤な婦人用レインコートみたいなのを着てドラム叩いてるのに気付いて、一気に感動が冷めました(笑)最後のライブそれ着て乗り切るの?って誰かつっこんであげて〜。
↑独特の質感を身にまとうリンゴ。
この映画を観ていると、想像を遥かに超える世界の熱狂っぷりにどん引きすると同時に、彼らを取り巻く環境がいかに危ういものであったかもうかがい知ることができます。コンサートを辞めようと言い出したのがジョージだったということにも超納得(劇中のインタビューでは特に後ろ向きのコメントが多くて、いかにもジョージらしいなと思いました。笑)全会一致で潔くステージを去ったあと、ファンの期待を易々と裏切るイメチェンをしてしまった4人がまた最高です。ついこの間までモップ頭で笑顔振りまいてたアイドルが、数年後白衣を着て肉片や赤子の人形に囲まれて爽やかに微笑んでいるんだもの。ファンだってそりゃ荒れますよ。さすがにレコードを燃やすのはどうかと思いますが。。。海外でよく見るあの光景って何なんですかね。
後期をライブ映像で振り返れないのは少し寂しい気もしますが、クリエイティブな彼らにとっては必要な決断だったのだと思います。俄然中期派の私はアイドルを卒業した後の曲の方が好きです。
感想はまとまりませんが、とにかく楽しい映画でした。←
映画の余韻に浸りながら公開に合わせて発売されたライブCDを聴きまくっています。これについてはまた別の機会に叫びたいと思います(笑)
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